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前回より続く

シニア猫のオシッコの悪臭成分を突き止めるために、
100を超えるオシッコサンプルを集めたそうですが、実際、シニア猫のオシッコのニオイは若い猫とどう違っていたのでしょう?

 

尾本さん

「子猫期のオシッコは、湿った茶殻様の青臭いニオイがします。成猫期になると、そこに硫黄系のニオイが加わってきます。そして、7歳以上のシニア期になると、さらに汚れた公衆トイレのようなニオイが加わります。

 

シニア猫のオシッコのニオイは、この3つで構成されていました。そこで、さまざまな消臭成分を試してみて、結果、この3つのニオイのそれぞれに、植物系、動物系、銅の消臭成分を合わせることで、高い消臭力を実現できました」
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シニア猫の尿臭を消臭するために【トリプル消臭成分】を独自開発

 

取材を行うまで、例えば「Aというニオイを消したければB」というふうに、悪臭に対する消臭成分も決まった方程式のようなものがあると思っていたのですが、素材(この場合はトイレ砂)との相性もあるので、実際に試してトライ&エラーをくり返すしかないとのこと。

 

つまり、さまざまな消臭成分を組み合わせた砂に、実際に猫のオシッコを染み込ませ、人が嗅いでニオイが減ったかどうかを判定する、という方法です。このあたりも、「オシッコ加齢臭」発見時と同じで、「ニオイに関しては機械よりも人間の嗅覚のほうが優れた面もある」ということですね。
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尾本さん

「実際に『ニオイをとる砂』と、今回開発したトイレ砂の消臭力を、それぞれ「成猫のオシッコ」と「シニア猫のオシッコ」で比べてみました。成猫のオシッコでも開発品は消臭力を発揮していますが、特にシニア猫のオシッコに対しては、『ニオイをとる砂』の約2倍もの消臭力を発揮していることがわかります」


次回は、実際に使用してみた飼い主さんの声をご紹介します≫